ジカ熱について

最近しばしば話題になっているのでまとめてみます。

<原因>
デング熱と同じフラビウイルス科のジカウイルス

<感染経路>
蚊に刺される または 性交渉

<症状>
・皮疹 90% 2~14日続く(平均6日)
・発熱(37.9度未満) 65%
・関節炎または関節痛 65% 1~14日続く(平均3.5日)
・結膜炎 55%
・筋肉痛 48%
・頭痛  45%
・妊婦が感染した場合、胎児が小頭症になる恐れあり

<経過>
症状は軽く、自然に軽快する。死亡するケース、入院を要するケースはほぼない。現時点では抗ウイルス薬などの特効薬はない。時にギランバレー症候群を発症する。

<国内報告例>
4例
①②フランス領ポリネシア・ボラボラ島帰国後にZika feverと診断された日本人旅行者の2例.IASR.2014 Feb,35:45-6.
③タイ・サムイ島から帰国後にジカ熱と診断された日本人旅行者の1例.IASR.2014 Oct,35:243-4.
④ ブラジル帰りの10代男性、ジカウイルス感染症と確認 日本では4例目の輸入感染例、中南米の滞在歴では初めて(2016/2/25:日経メディカルオンライン)

<予防・対策>
・防蚊対策(長袖長ズボンなどの服装で肌の露出を少なくし、露出部分にはDEET(N,N-ジエチル-3-メチルベンズアミド)を含む防虫剤を適正な間隔で使用)
・感染者と性交渉しない
・感染拡大を防ぐため早期発見(発症後に蚊に刺された場合、その蚊が他の人を刺すとうつってしまう)

<まとめ>
・デング熱とさほど変わらない、軽症かつ自然に治る
・妊婦に感染した場合は小頭症のリスクあり
・メディアは騒ぎすぎな気もする
・該当地域へ行く時は対策をしっかり講じる

こちらのホームページに皮疹、結膜炎の写真が載っています。

http://dermnetnz.mobify.me/viral/zika.html


2016年3月1日更新
片岡侑史

片岡侑史 について

総合診療科 医師。病気だけではなく人を取り巻くもの全てを総合的に診て、人が人らしく生き、死ぬことが出来るように支えることを目指す。2017年7月現在、藤沢本町ファミリークリニックにて勤務中。