最期について考える

9月20日(木)「住み慣れた地域で最期まで暮らすために~在宅医療との上手な付き合い方~」というお題でお話させて頂きました。

2年前にも藤沢市からの依頼で同じお題でお話をさせて頂きましたが、2年の間に在宅医としての知識と経験を積み、制度とその変化を知り、全国津々浦々の在宅医療について知ったことで今回の話の内容は2年前とはだいぶ異なるものになりました。

在宅医療だけではなく介護にも言えることですが、今まで発信の不足や質についての検討が置き去りになってきていることなど、共通の課題があります。お互いに発信の機会は以前よりもかなり増えましたが、どうしても発信の内容には偏りが生まれがちです。具体的に言えば良い部分ばかりがクローズアップされやすいと思います。しかし現実には、当然ですが良い部分ばかりではありません。今回は良い部分だけではなく悪い部分、今なお抱えている課題やできていないことについてもお話しました。

今回最も強調した部分は「自分事にする」「自身の最期について考える、考えを周りに伝える」ことです。他にも色々とありますが…医療介護の専門職がいかに振る舞おうとも、最も大事なのは「先生にお任せします」という発想を止めることだと思います。死をタブー視しない、ということですね。子どもの頃からの教育にも当てはまることだと思います。

終活セミナーというネガティブなイメージを持たれがちなセミナーにもかかわらず用意された座席がほぼ満席になり、関心の高い方が多いのだなと感じました。関心がない方にも伝えていくために、地道ですがこういった市民公開講座の依頼はできるだけ続けていこうと思っています。


2018年9月23日更新
片岡侑史

片岡侑史 について

総合診療科 医師。病気だけではなく人を取り巻くもの全てを総合的に診て、人が人らしく生き、死ぬことが出来るように支えることを目指す。2017年7月現在、藤沢本町ファミリークリニックにて勤務中。