有事の課題は日常の課題

昨日は「最期まで家で生きるプロジェクトin藤沢」に参加させて頂きました。お題は「被災地での医療介護職」でした。

普段の症例検討とは異なり、今回は実際に震災直後に被災地入りし現地で支援活動にあたった長谷川太郎先生のお話を元に、グループワークする形式でした。グループワークの検討内容は「このグループで被災地支援を行うと仮定したら、どのように支援をしますか?」というものでした。

話し合ううちに普段日常的にやっていることと根本的な部分は同じだね、という意見が出ました。目の前の方が何にお困りかを伺い、それぞれの専門性や人間性を活かして継続的に支援を行う。確かにそこは同じです。

しかし日常と被災地で違うところはたくさんあります。食事、整容、排泄といった全ての人に関わる問題は日常以上にウェイトが大きくなります。当然医療、介護、福祉も同様ですし、メンタルヘルスもそうです。また、日常と違って初対面同士で「顔の見える関係」を作っていく難しさや短時間で必要な支援が変化していく点、長期的に同じメンバーで支援を継続することが出来ない点なども考えなければなりません。

このように様々な気付きが得られました。最終的な結論として「実際被災してみないとわからない」そして「本当に必要な支援は時々刻々と変化しており、外からはわからない」ということが話に出ました。支援する側も念頭に置かねばならないなと感じました。

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2016年6月9日更新
片岡侑史

片岡侑史 について

総合診療科 医師。病気だけではなく人を取り巻くもの全てを総合的に診て、人が人らしく生き、死ぬことが出来るように支えることを目指す。2017年7月現在、藤沢本町ファミリークリニックにて勤務中。