自分事にする

12/19(月)藤沢本町学習茶会で講師を務めさせていただきました。お題は「非ガンの終末期ケア②糖尿病」でした。終末期と書いてありますが、発症前後、合併症期にも触れながらお話をしました。

疾患によらずケアにあたって大事なことは「その疾患、病態についてある程度理解する」「関わる職種で大切な情報を共有する」「チーム内での役割分担をする」「その人に寄り添う」ことだと思います。これによって質の高いケアを安定して供給出来るのではないでしょうか。

糖尿病をはじめとする生活習慣病は自覚症状に乏しいうえに、治療のためには大本の原因である生活習慣の改善を要するため、元気な世代には意識変容と行動変革が求められます。これには会う頻度の低い医師だけではなく関わる多職種の力が必須で、チームによる継続的なアプローチが必要です。投薬治療のみではなく、いかにひとりひとりが「自分事」として捉えられるかが肝心です。

合併症を発症すると健康を損なうだけではなく、不可逆的な機能低下を来したり、医療費の負担が増したり、要介護状態になったり…と様々な望ましくない出来事が起こり得ます。もちろんそれらの出来事が起こる=不幸になるとは限りませんが、避けたいと考える方であれば意識と行動の変容は重要だと思います。

今後健康保険制度がいつまで保つかはわかりませんが、決して楽観的に考えられる状況ではない以上、1人でも多くの人に「自分事」として捉えていただくお手伝いが出来ればと考えております。


2016年12月21日更新
片岡侑史

片岡侑史 について

総合診療科 医師。病気だけではなく人を取り巻くもの全てを総合的に診て、人が人らしく生き、死ぬことが出来るように支えることを目指す。2017年7月現在、藤沢本町ファミリークリニックにて勤務中。