認知症を知ろう

昨日は鵠沼社会福祉協議会からご依頼を頂き、認知症を知ろうというお題で市民公開講座をさせて頂く機会を戴きました。地域に住む150名弱の方が来てくださいました。
 
認知症についてのお話は今年度3回目、2月にもう1回ありますので今年度は合計4回話すことになっています。介護施設での職員研修も1回やりましたので合計5回ですね。数年前から同様の機会を度々頂いていますが、話す度に新しい知識や取り組み、情報が増えていき話す内容にも拡がりが出てきています。
 
添付した2枚目の写真は、僕の外来に昨年から通院し始めた方が常に身に付けている腕章です(もちろん、ご本人とご家族に腕章をつけること、この内容にすること、市民公開講座など研修で公表するスライドにいれることはご了承を頂いています)。この方はADLが保たれた前頭側頭型認知症で、時々かなり遠くまで出かけてしまうことが度々あります。そういったことが続いた時にご家族と相談して練った案がこの腕章です。これを装着し続けているお陰で見ず知らずの方が声をかけてくれたり、駅員や警察官からご家族に早めに連絡が行ったりと、ご家族とご本人の助けになっています。
 
スライドの最後にこの腕章を出し、これを見て恥ずかしいと思う方がいるかもしれませんが、認知症になることは恥ずかしいことではないし誰しもがなり得ること、発症してもご家族ご本人だけで抱え込まずに周りに積極的に打ち明けて少しでも助けてもらうような繋がりを作ることが大事、という話をしています。少しでも多くの人が偏見を捨て、正しい知識を持つことが出来るようにこれからも発信を続けていきたいと思います。

2018年1月21日更新
片岡侑史

片岡侑史 について

総合診療科 医師。病気だけではなく人を取り巻くもの全てを総合的に診て、人が人らしく生き、死ぬことが出来るように支えることを目指す。2017年7月現在、藤沢本町ファミリークリニックにて勤務中。