開かれた対話

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本日は慶應大学で開催されたオープンダイアローグについてのワークショップに参加してきました。

オープンダイアローグとはフィンランドで1980年代から行われている手法で、精神疾患を持つ人と日々対話をすることで抗精神病薬の使用は非常に少なく、また高い確率で治癒、社会復帰を果たせるようになるというものです。

ココロまち理事として副理事長の金田とともに相談案件に介入するにあたり、常に行っていることが対話ですが、対話を重ねても光が見えてこないケースはしばしばあります。もちろんこの手法を行うことで全ての人が良い方向へ向かうわけではないですが、多様な人たちを支えるには多様な引き出しが求められます。今回は引き出しを増やすこと、言語化することで他人に伝えられるようにすることを目的として参加してきました。

当事者を中心に必ずしもしないこと、内的会話、ダイアローグとモノローグ等様々な「腑に落ちる」表現がありました。「批判しない」「解釈しない」ことについては、分かっていながらもついついやってしまうことを戒めなければならないなと感じました。

認知症、うつ病、統合失調症など多くの疾患が悪化する理由に、他者との接触や周囲の劣悪な環境があります。これらによって悪化するのであればこれらによって改善するのは自明の理です。薬はサポートツールの1つに過ぎません。にもかかわらず対話の重要性が説かれてこなかった理由の1つには、診察時間を長く割けないことがあるのではと思います。

様々な技術の進歩と反比例して、対話の重要性は忘れられがちです。改めて対話することの重要性を感じました。


2017年5月28日更新
片岡侑史

片岡侑史 について

総合診療科 医師。病気だけではなく人を取り巻くもの全てを総合的に診て、人が人らしく生き、死ぬことが出来るように支えることを目指す。2017年7月現在、藤沢本町ファミリークリニックにて勤務中。