顔の見える関係を作ろう

昨日は「顔の見える関係を作ろう@藤沢」第34回の定例会でした。勉強会のお題は「薬剤師による居宅療養管理指導」で、ガーデン薬局の中村洋明さんにお話して頂きました。

薬剤師による居宅療養管理指導を利用者さんに説明をすると「薬を持ってくるだけなのにお金を取られるのはちょっと」ケアマネジャーからは「介護保険の点数が足りないので無理」という声が聞かれることがしばしばあります。実際には、薬剤師の仕事は薬を運ぶだけではありませんし介護保険の点数がギリギリであるうが利用することは可能です。

在宅医として薬剤師による居宅療養管理指導に求めることには

・病状だけではなく、性格や人生観、価値観、経済面なども考慮した上で医師に処方の提案をする
・エビデンスに基づき薬剤の変更や減量、中止の提案をする
・吸入薬や点眼薬、点鼻薬などのデバイス操作を指導、評価する
・残薬を数えるだけではなく、なぜ残ってしまうのかをともに考えるチームの一員となる
・薬以外に医療材料の提供や日常的に使う介護用品、栄養補助食品などの提案や助言をする

があります。薬局は数こそコンビニと同等かそれ以上にありますが、ここまでできる、やろうと頑張っている薬局は少ないのが現状です。だからこそやろうと頑張っている薬局とは連携してお互いの質を高め合う関係性を構築・維持することで、在宅医療の質の向上と目の前の方への最適な選択肢の提示、人生を支えるお手伝いができると思います。

次回第35回の定例会は毎年恒例のお題「障害福祉サービス」です。講師は伏見 康一さんにお願いしています。

本会は職種領域を超えて緩く繋がり、本音を言い合いモチベーションの向上や知識・技術・情報などの共有、顔の見える関係性を作ることで、目の前の人によりよい提案ができるようにするための会です。参加資格は特にありません。参加してみたいという人はメッセージをいただくか、周りに参加予定の人と一緒にご参加ください。


2018年6月9日更新
片岡侑史

片岡侑史 について

総合診療科 医師。病気だけではなく人を取り巻くもの全てを総合的に診て、人が人らしく生き、死ぬことが出来るように支えることを目指す。2017年7月現在、藤沢本町ファミリークリニックにて勤務中。